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カルフォルニアでの技術企業経営について、日々の気づきをまとめます。

実録!日本帰国時の自主隔離期間の短縮

"へへ、お兄さん。シャバにでるまでのお勤め期間を3日に短縮してあげやすぜ。"

そんなうまい話が、、、ありました。「水際対策強化に係る新たな措置」に基づく審査が完了し、11月24日に「審査済証」をいただきました。これで、日本帰国時の自主隔離が3日に短縮されます!せっかくですので、申請の際の詳細について共有したいと思います。皆様のご参考になれば幸いです。

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Photo by JESHOOTS.COM on Unsplash

先日、外国から日本に出張する者に対し「入国・帰国後14日間の自宅等待機期間内の行動制限の緩和措置」が発表されました。これはざっくり言えば、帰国後14日間自宅や指定の宿泊施設で自主隔離をしなければいけないところ、必要な書類を申請し審査に通れば3日に短縮されるというものです。海外に在住し、様々な理由で日本に一時帰国が必要な人にとっては、まさに朗報といえます。

しかし実際の措置の内容が発表されると、その申請内容の多さや、申請フローの複雑さが明らかになりました。私も初見では「面倒くさっ!」と思いましたし、措置の発表後、私のSocial Media のタイムラインは、プロセスに関する批判の声で埋められていきました… そうなってくると私としては、逆張りしたくなってきます 笑「日本人は、失敗という事を恐れすぎるようである。どだい、失敗を恐れて何もしないなんて人間は、最低なのである。」(by 本田宗一郎) ということで、「オッケー、受理されなくてもいいじゃん。やってやろうじゃん。」という気持ちが沸々と湧いてまいりました。

前置きはこのぐらいにして、おそらく皆さんが知りたいであろう申請プロセスを、順番に説明していきます。事前にお断りしておきますが、この通りやったからといって必ず3日間に短縮されるとは限りませんし、申請方法も日々変わっているようです。申請の際は、必ずご自身で一次情報にあたることをお薦めいたします。

0. 私の属性

前提条件として、私の属性について述べておく必要があるでしょう。以下に近い属性をお持ちであれば、本記事が参考になるかもしれません。

  • 日本国籍を持っている
  • COVID19 は2回接種済みで、CDC発行の接種履歴カードを持っている
  • 現在の主たる居住国はアメリカ・カリフォルニア州
  • ビジネス要件での出張
  • 帰国後14日間は公共交通機関に頼らない足を確保している

1. 受入責任機関、受入責任者の選出

ここが一番の難関です。自分を受け入れてくれる「受入責任機関」と「受入責任機関の新型コロナウイルス感染症対策責任者」を申請しなければなりません。受入責任機関が法人格をもっていないといけないかどうかはわかりませんが、後述しますが、「入国者の搭乗便等の登録」において、受入機関の法人番号等の入力が必要な箇所があります。法人格をもっていないと厳しいかもしれません。私の場合は、日本側にも代表を務める法人がありますので、そちらを受入機関にしました。 新型コロナウイルス感染症対策責任者は、入国者(私)が決められたルールに沿って行動しているか、管理監督する責任があり、それを宣誓書の形で提出する必要があります。私がルールを逸脱した行動をとってなにかの問題が発生した場合は、感染症対策責任者も責任を問われます。受入機関の責任ある立場の方を選出しましょう。

2. 申請書類の準備

次に書類の作成です。こちらの厚生労働省のサイトから様式1 から様式5までの書類をダウンロードして必要事項を記入します。このうち、様式5については、待機期間終了後に提出するものなので、審査時に提出する必要はありません。

これらの書類の作成の上で必要な項目は、氏名・住所などの基本的な項目以外では、

  • 受入機関名と、その機関における感染症対策責任者名
  • 入国日から14日間の活動計画
  • 入国時の航空機便名と席番号

などです。判子は必要なく、「様式2」に一箇所だけ自署によるサインが必要な箇所があるだけです。その自署部分もスキャンしたPDFなどで電子的に提出可能です。おそらくここで一番面倒なのは、「様式3」の活動計画書でしょう。ここでは、帰国日から14日間の自分の予定行動をすべて記載する必要があります。私の場合、

  • 入国日 入国、待機 (入国日は一日目にカウントされないことに注意)
  • 1日目 待機
  • 2日目 待機
  • 3日目 検査、待機
  • 4日目 勤務、待機
  • 4日目以降 平日は「勤務、待機」、休日は「待機」

としました。めちゃシンプルですね。あまりいろいろ盛り込んでも審査が長引くだけと考えて、今回は、とにかく平日にオフィスに行ければよしとしました。 ここで、「待機」は私の場合自宅待機で、自宅住所を記載します。「検査」は、3日目に必ずうけなければならないPCRテストです。公共交通機関は使えないので、自宅からチャリで行ける範囲で、受診可能なクリニックを記載しました。渋谷の木下グループPCRセンターです。「勤務」には、受入機関となっている私のオフィスの住所と、勤務時間、通勤手段を記載します。ちなみに通勤手段に公共交通機関は使えません。。。私はここもチャリで通しました。めちゃ鍛えられそうで、いまからワクワクします 泣

3. 保健所や医療機関との調整

上記の「様式1」を作成する際に、「入国者が陽性、濃厚接触者等になった際の対応について事前に保健所や医療機関との調整を実施」にチェックをいれないといけません。つまり、調整をする必要があります。私の場合、自宅が品川区なので、品川区の保健所に連絡し、「水際対策強化に係る新たな措置に基づき、3日間の短縮申請をしている」ことを伝え、万が一陽性になった場合にどうしたらいいか問い合わせしました。当初はメールで問い合わせしましたが、後日電話で連絡して欲しい旨のメッセージをもらったのでSkype out で電話して指示を仰ぎました。基本「こうしてください」といわれるので「はい」と言うだけです。何をもって調整か、というのはおいておいて、とりあえず私は最寄りの保健所に連絡一本いれただけです。

4. 書類の提出

準備した書類を自分の担当の省庁の担当係にEメールで提出します。提出先Eメールアドレスは、自分が所属してる産業ごとに異なります(ここからもビジネス出張が前提であることがわかります)。ソフトウエア産業は経済産業省 情報産業課でした。こちらにEメールのリストがあります。

必要な書類としては、

  • 上記の様式1 から4
  • ワクチン接種の証明書(例のCDC発行のカードのコピー)
  • パスポートの顔写真ページのコピー

です。すべて電子的に送付します。

5. リードタイム

提出後の時間経過は以下のとおりです。

  • 11/9日  提出
  • 11/12日 レスがないので催促
  • 11/18日 レスがないので催促
  • 11/18日 返信あり。書類にいくつかの不備を指摘される(基本、私の見落としだった)。
  • 11/20日 修正して再提出
  • 11/21日 返信あり。更に一箇所指摘。即日修正して返信。
  • 11/24日 審査済となり、「審査済証」を送付いただく。Yay!

ということで、提出後15日ぐらいで「審査済証」をいただきました。書類の不備は私のミスだったので(入力忘れ等)、最初から完全な書類であれば、リードタイム10日ぐらいでもいけたかもしれません。

6. 帰国時(これから)

あとはこちらの「審査済証」と、ワクチン接種証明書、他に通常の帰国時に必要な事項を検疫に示せばいいようです。 実際に帰国するのはこれからなので、結局どうだったか、ここに追記を書きますね。

ではまた!